儚くも過ぎ去りし8日間の恋の話(前編)

「甘杉まひろ」という名前をご存知でしょうか?彼は「ズルいよ、甘杉くん!」に登場する架空の人物です。「ズルいよ、甘杉くん!」は俳優の高杉真宙が出演するブルボンのwebムービーで、高杉真宙扮する「甘杉まひろ」くんを、彼に恋する女の子の目線から描く、いわゆる「胸キュンムービー」です。 1日に1つずつ、8日間にわたり配信されました。全部で8種類です。

甘杉くんはクラスメイトの男の子で、鈍感で抜けているところもあるけれど、頭が良くて、運動が出来て、優しくて、とってもズルい人。大変面白い事に、夢女子から遠くかけ離れていたはずの私はなぜか突然甘杉くんに恋をしてしまったのです(それも、配信前に公開されたオフショットで!)。

客観的に見てもとても気味が悪い状態だと思うのですが、折角なので今の気持ちのまま何か残しておきたいな!と思いこのブログを書きました。甘杉くんと過ごした甘すぎる8日間について、感想と妄想を織り交ぜながら綴って行きます。 書き手の気持ち悪さには本当に申し訳なさしかありませんが、甘杉くんの魅力が皆さんに伝わったらいいなあと思います。

画像をかなりの枚数貼ったせいか、6日目あたりから異常に重くてとても編集出来る状態ではなくなってしまったので、不本意ですが前後編にわけさせていただきました。この記事では前半の1日目から4日目を紹介します。よろしくお願いいたします。 

 

1日目

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しゃかしゃかと姿勢良く走ってくる甘杉くん。しゃかしゃかって何?と思うかも知れませんが、本当にしゃかしゃかと走ってくるのです。足音までもが愛おしい。

友人には「足音おかしくない?」だとか「ゴミ袋しょってんの?」だとかからかわれましたが、別に気にしてません。ゴミ袋なんて持ってないし、それに甘杉くんが持っていたらそれはゴミ袋じゃなくて宝物袋です。

  

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遅刻しそうで走ってくる甘杉くんに、角で故意にぶつかろうとする私。

いつかの虚報タイムスの記事が脳裏をよぎります。

news-lie.net

「少女は曲がり角で食パンをくわえ、男子高校生を待ちかまえていた」という目撃者もおり、警視庁では悪質な当たり屋行為と判断した。

調べに対し少女は、「故意ではなく恋だ」などと意味不明な供述をしているという。

 

まさしくこれ。

 

また別の友人に「物理的なアタックをするな」とか言われたりしました。けどちょっと甘杉くんへの気持ちが高まりすぎちゃっただけなのでどうか怒らないでで欲しい。

だって、故意ではなく、だから。

 

もしぶつかって怪我をしたら一緒に保健室に行ってもらおうだなんてこれっぽっても考えてません。甘杉くんに肩を貸してもらおうとか、本当、1ミリも考えてないです。全然別に。(数日後、体調を崩した甘杉くんの様子を見に保健室にいく事になるを、この時の私はまだ知らなかった———*1

でもそんな私の煩悩をよそに甘杉くんは持ち前の反射神経で見事に私の事を避けてみせます。

 

どうして!?甘杉くんどうして私を避けるの!?!!?

 

悲しい気持ちになります。

けれど無駄のない自然な動きでかっこよく私を避けた彼はこう言います。

「ごめん!大丈夫だった?」

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「よかった、ごめんね」

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ああああ……甘杉くんは恋*2に飛び込んだ私を心配してくれている。なんて優しい人なんだろう……。君が好きだ……。

明日も明後日もその次の日も、ぶつかりにいって良いですか?

 

場面が切り替わり、甘杉くんはプチシリーズのチョコチップを見つめながら一人で呟きます。

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「なんかドキドキした。なんでだろう?」

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その一言でこっちがどれほどドキドキするか、あなたは知らないのでしょうね。

 

ズルいよ、甘杉くん!

 

ときめきがとまりません。

 

 

2日目

授業中なのに、窓の外をぼーっと見つめる甘杉くん。

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横顔が、とても美しい。ペン回しをしている風にしていますが、ただゆらゆらとペンを揺らしているだけで、回している訳ではありません。ペン回しが出来ない甘杉くん、愛しい。

  

先生に当てられた甘杉くんは、焦って起立して教科書に目を落とします。

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この時、机の上にある教科書を手に取るのですが、なんと甘杉くんは伏せておいてある教科書を裏返すのです。授業受ける気ある?

 

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「えーっと黄金比は…」 

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1:1.1618……約5:8です」

 

突然当てられた甘杉くんですが、見事黄金比を答えてクラスのみんなから歓声が上がります。

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答えられてほっとしたのと、褒められて嬉しい恥ずかしな甘杉くん。とっても可愛いのです。ふぅと息を吐いて笑う甘杉くん、本当に花が咲いたような笑顔です。

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ここで「わたしの気持ちにも、答えて。」というブルボンさんの迷言が入ります。

実は毎回""はなんだかおかしな事を考えるのです。このおかしなコメントがどうやら「ズルいよ、甘杉くん!」の醍醐味でもあるようなのです。ただの胸キュンじゃないぞという事らしいのですが、正直笑ってしまいます。でもこの迷言がなかったら本当にだだの胸キュンコンテンツになって四肢がバラバラに弾け飛ぶのであった方が良いのかもしれません。この迷言のおかげで私はかろうじで人間の形を保てています。

 

そして最後、甘杉くんはアルフォートを見つめて言います。

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「これも黄金比かも」

 

なに言ってんだこいつ。……あ、いや、甘杉くんは、ちょっと天然なところがあるみたいですね。私の気持ちにもどうやら気付いていないようですし 、アルフォート黄金比かもなんて、普通は考えません。アルフォート黄金比かどうかはわかりませんが、甘杉くんのお顔はきっと黄金比です。

 

さて、私はこの動画を何度も見ているので、黄金比を覚えてしまいました。

へへ、これでもう黄金比は完璧!1:1.1618

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 ん?

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あれ!?

 

 

甘杉くん「1:1.1618

Wikipedia1:1.618

 

……。

 

私は甘杉くんを信じる。信じる。Wikipediaがなんと言おうが黄金比1:1.1618だ。甘杉くんがそういうんだから1:1.1618だ!!!!!

 

 

 

……いや、ごめんなさい。これはちょっと擁護しきれないですね。だってどう考えても1:1.1618じゃ5:8にはならないんですよ。これはもう完全に甘杉くんが間違っています。黒です。真っ黒です。教科書を見たにも関わらず甘杉くんは黄金比を間違えました。しかも先生もクラスメイトも気がつかずに歓声をあげる始末です。うっ……ううっ………。苦しい……。きっとあの日あの時あの場所では黄金比1:1.1618だったのです。そうです。きっとそうです。(泣)

 

甘杉くん、できることならばこの事実には気が付かないでいてください。私もこの事は、お墓までもっていきます。一緒のお墓に入ったら、その時にお話ししますね。*3

 

ともかく私は、甘杉くんのお陰で黄金比を間違えて覚えるところでした。もしそのせいで数学の追認定試験を受けることになったら。甘杉くん、責任をとって私に数学を教えてくださいね。まあババアは文系大学生なのでもう数学はないんですけどね!!!!(キレ)

 

 

3日目

この日は一番胸キュン要素が強い正統派胸キュン回だったと思います。

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黒板掃除をする私。でも背が低いので一番上まで手が届きません。そんな時、後ろから声が。 

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「はい、貸して。手届いてないよ」

 

もうと〜ってもきゅんきゅんします。きゅんきゅんってこういうことか~~って思います。ここの台詞、言い方がめちゃくちゃ好きなんです。声のトーンが完全に恋人に対するそれなんです。「はい、貸して」があまりにも甘すぎて、イヤホンで聞くと耳からチョコレートを注がれているような感覚になります。そして「届いてないよ?」と疑問系ではなくて、「届いてないよ」と語尾が下がることで醸し出される「仕方がないな感」が最高なのです。気持ちが悪いことを言いますが*4、仕方がないなと思うのと同時に、そんなどうしようもない私のことが愛しくてたまらない、みたいなトーンなんです。うーん、上手く伝えられない。こればかりは見てもらうほかないのかもしれません。

 

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「……なんか近いね」

  

ああああ、ダメです。これはダメです。あまりにも「ズルいよ、甘杉くん!」案件です……。自分でやっておきながら照れるというピュアさ加減。甘杉くんは本当にズルい人です。

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どうやらこれは壁ドンらしいです……。壁ドン……。私は壁ドンよりも手が触れてしまったことの方がドキドキなのですが。8回のなかで唯一の直接的な接触なので、あわあわという感じです。甘杉くんに触れてしまいました。どうしたらいいんでしょう。きっとしばらく意味もなく右手の甲を撫でてしまう日々が続きます。甘杉くんと手が触れて驚いて手を引っ込めてしまう""、純情で可愛いくないですか?お似合いだと思うので甘杉くん付き合ってくれませんかね?

 

そしてお決まりお菓子を食べる甘杉くん。今日はグミ。「近かったなあ 」と私との接触を思い出しながらもぐもぐ。  

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どうですか甘杉くん。グミは美味しいですか?フェットチーネグミは甘酸っぱくてキュンとするピュ○グミのパクリみたいなグミなので、私を思い出しながら食べてそのキュンとした気持ちを私への想いと勘違いしてくれたりしませんか?

 

 

 4日目

 この回は私が一番好きな回です。大満足の4日目。ときめきとともに、もう半分終わってしまったという切なさも運んできた4日目。

 授業中、甘杉くんをじっと見つめる私。甘杉くんは、今日は真剣に授業を聞いています(私は甘杉くんを見ているので聞いていないと思われます)。

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じっと見ていると、目が合う。

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何度も、

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 何度も、

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 何度も、

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 何度も。目が合う。(4回目は一瞬すぎて上手くスクショが取れなかったので載せてません*5。許してください。だって好きなんだもん。好きな人を紹介する時は、かっこいい写真を見せたいでしょう?)

   

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甘杉くんは、私と目が合った後ふっと口元を緩めたりします。うーん。ムズキュンです。私の気持ちに気付いているのかいないのか……。

 

ここまで完璧なんですがこのままにしておかないのがブルボンさん、「ズルいよ、甘杉くん!」というコンテンツなんですね。ええ。例の迷言です。今回はこちら。

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 「あなたと目があった分だけ生きていける……」

 

思わず乾いた笑いが零れました。これはね、オタクの思想ですよ。ファンサ乞食ですよ。""から滲み出るオタク臭におまおれ感が隠せません。あ、まあこの少女、私なんですけど。「ズルいよ、甘杉くん!」がいかに画面越しのオタクをターゲットに作られたコンテンツかということがわかります。ありがとうブルボンさん。お礼に売り上げに貢献します!(思うツボ)

 

さて、気を取り直して本日のお菓子はチーズおかき。甘杉くんはなにやら遊んでいるご様子。

そしてまた、目が合う。f:id:ku1616:20170208003323p:plain

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「……あれ、」

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  ん〜〜〜〜〜たまらん!たまらん!胸の奥底からぐっと込み上げる何かが喉のあたりでぐるぐると渦巻くのを感じます。

 この、口、良くないですか?最後の口。尖らせた唇。腑に落ちないような顔。怒られたときとか絶対甘杉くんこの顔するじゃないですか。シャーペンを貸したら甘杉くんが勝手に後ろの消しゴムを使っちゃって、私がそれを怒ったら「そんなに怒る事ないじゃん……」て言ってこういう顔するんですよ。怒られてしゅんとしつつもちょっと納得いってない、みたいな。でも次の日パッケージのビニールにネームペンでごめんねって汚い字で書いたチーズおかきくれるから許すしかないんですよ!!!ズルいよね甘杉くんは!!!!!

 

 

後編に続きます。

*1:嘘である。事前に公開されたオフショットで保健室の撮影があったのは知っていた

*2:変換ミスではない

*3:ブログで大々的に言っているじゃないかという意見は無視する

*4:今更だと思った方は、放課後体育館裏に集合

*5:あくまでも私のスクショ技術が下手なだけで断じて甘杉くんは悪くない